一時、200円まで上がるのでは?と大騒ぎだったガソリンの値が90円です。
なぜこんなにもガソリンの値が下がっているのでしょう?
みかんが採れ過ぎたら、単価が下がります。
卸し価格がひどく下がってしまう。
仕方なしに、採れ過ぎたみかんの半分を処分して、いつもの降ろし売り価格に調整しますよね。
さて、『投資家が、石油に巨額なお金を投資した為に急騰した』
と説明されていた『原油価格』でしたね。
世界の産業であり、原油を暮らしのエネルギーとしている人々はほんとうに困ってしまいましたね。
様々なものが原油を基本として成り立っていましたから『様々な分野での急激な値上げ』といった現象が見られましたね。
それに便乗した値上げもあった感もあります。
一度値上がりすると、まず値下げといったことはありませんね。
給料がことさらに上がることもなく、ほんとうに首を真綿で締められてゆくような窮屈感がありますね。
様々なものが原油から作られます。
もしも世界の方々が「商品が欲しいから買いたい」といった状況ならば、どんどん石油の値段が下がってます。
元手が安く、売値は同じ。ボロいお話しですからガンガン生産しちゃいますね。
ガンガン商品が売れて売れて「生産が追いつかないよぉ〜♪」といった、嬉しい悲鳴が上がるはずですね。
日本はメーカーの輸出産業で成り立ってますよね(おおざっぱな言い方で恐縮です)。
どういったわけだか過去でも経験の無かったような円高になってます。
つまり1ドル=360円もだった時代があったのに、今では同じ1ドルをたったの90円とで換金してくれます。
ドル=アメリカの経済に対する信頼の失墜ですね。
またその失墜の状況は、モロに世界にバレちゃってますよね。
アメリカがこけたら、ドルを持ってる投資家は、相当な損をしますね。
更に、アメリカ政府であり経済界が世界に向けて「大丈夫ですよ。必ず換金できますからね。むしろ儲かっちゃいますよ」と販売した手形は、不渡りになる可能性が出て来ましたね。
これ、いったいどれほどの金額になるのでしょうか?
「アメリカがやばいで!」
当然、投資家はアメリカに投資していたお金を引き上げたいでしょうね。
だって証券が紙くずになっちゃいますもんね。
そうやって、巨額の現金を『アメリカブランド』で集めていたわけですが、お風呂の栓が抜けたように、みるみる減って行くでしょう。
それは銀行の倒産の悲劇と同じ様相ですよね。
ただでさえ困窮しているアメリカから、どんどんお金が消えて行くわけです。
日本政府は1200兆円の国債を発行しています。
それを
「今全部現金化して下さい」
なんてことになったら、日本は国家破産を宣言しなければなりませんよね。
アメリカがそういった状況であることは、世界の方々が知っているわけです。
さて、本当に困りましたよね。
証券などは紙切れに好きな金額を書く小切手のようなものですよね。
信頼関係があるから成り立つもの。
しかし、アメリカは完全にその信頼を失っていますね。
かと言って「貸した金を今すぐ返せ!」と詰め寄ったら『アメリカブランド』で紙切れに書いた金額が世界から消えます。
それは、天文学的な数字になるかもしれません。
そんなことをしたら、世界から現金が無くなり『世界恐慌』が起きても全く不思議はありません。
これが最悪のシナリオですよね。
しかし、今現在、現実にそういった状況になっています。
さて、世界でそういった、経済の赤字の津波に耐えうる体力を備えた国があるでしょうか?
ひとまず日本はアウトですね。
そんな体力のある国は私には浮かびません。
原油価格高騰の立役者、中東のサウジアラビアなどの国々の夢みたいな暮らしぶりの王様、貴族などはひょっとしたらセーフなのかな?
ガソリンの値段が下がって行くのは、その需要が無いからと考えるのが普通ですよね。
直接には『石油』の需要ですね。
もしも、そうであれば、世界的に『石油から物を産み出し販売する』またそれを『欲しい人々が買う』といった経済の状態に極端にブレーキがかかっていると考えるのが自然ですよね。
つまり世界的に経済が冷え込んでしまった。
経済の循環が著しく悪くなっている。
あるいは、経済の規模が極端に小さいものになっている。
そう考えるのが自然ですよね。
世界のいわゆる『先進国』と言われている国々は『後進国』がそこそこ程度に発展させて「『先進国』が生産したものをガンガン販売して行こう〜♪」
ところが、どうもアテにしていた『後進国』がそこそこに発展し、購買能力を持つ前に、アメリカがこけましたね。
今『後進国』と呼ばれている国々の経済的な情勢はどうなっているのでしょうね?
少なくとも『先進国家』が生産し販売する物を買える状況ではないようですね。
一時、急激に発展したようにも見えましたね。
現実にそこそそ発展したと感じます。
自国のブランド品を作って販売するまでには至らなかったように感じます。
現実に先進諸国と比較して、更新諸国の貨幣は実に安い。
さて、世界経済に多大な影響力を持つ日本に目を向けます。
トヨタが9年ぶりの赤字決済を発表しました。
絶対の営業成績を誇っていたトヨタがです。
三洋電機株式会社は、パナソニックに吸収されました。
他のメーカーもポーカーフェイスでハッタリをかましていますが、その実情が良い道理であり根拠が見当たりません。
何せ輸出産業であるのに、円が90円なんてことになっちゃってますからね。
今後も80円台に入る可能性を感じますよね。
ひどい悪循環ですし、輸出し販売することに頼っていたメーカーへの打撃は想像を絶します。
私がメーカーに所属して居た頃、98円で、企業は倒産の危機に見舞われました。
それが90円であり、更に進む可能性のある状況。
つまり生産すればする程、損失を増やすことになります。
日本経済の主軸は各大手メーカーの輸出産業以外に浮かびません。
まず、三洋電機がパナソニックに吸収されるといったことがありましたが、それはほんの序の口のことでしょう。
今後、日本を支えて来た大手メーカーの倒産であり、吸収合併はどんどん進むでしょう。
日本の利益は激減することは目に見えています。
そういったことは世界のメーカーにも起きているかもしれませんね。
今さら原油価格が急落しても、有り難いことは何も無いと感じます。
そういった状況であるから、ますます石油もガソリンも売れない。
結果として、ガソリンの値段が90円といった、異常な安さとなっていると考えます。
いくら、値段を下げても石油の需要が上がることが無い限り、石油は当然余りますね。
ガソリンの価格はそれとともに下がって行くのでしょう。
ですから、ガソリンスタンドのガソリンの値段が一円下がるごとに
「ああ、世界経済が冷え込んで行っているようだなあ」
そんなふうに感じるわたくしです。
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