私は幼少期に実の親からトラウマ(精神的、肉体的虐待)を被った被害者です。
当の加害者の両親の方にはそうした認識も記憶も全くありません。
世間的にも実にまっとうな社会人として受け入れられ、今も気楽に何の反省もなく生きています。
私は、親から受けた虐待の結果「一般的な社会生活を送れない現実」を医者から宣告され、そのことを煮え湯を飲む想いで認め、必死の思いで医者に通い、辛い症状を抱え、引き受けて生きています。
だけど一見して他者からは私の「心の傷」は見えないわけです。
たとえば新しく会う人ごとに「私は持病の『PTSD』を抱えております」と自己紹介するわけにもいかず。
もしそう言ったところでほとんど何も理解していただけないことは仕方のない現実です。
『PTSD』を抱えた特殊な暮らし振りを特別視なさる方もおられます。
なんともやり切れない悔しさに身を焦がすこともしばしばです。
だけどどうしようもない現実だと解っています。
手ひどい誤解を受けることもしばしばです。
小さな誤解でも苦手なのに・・・
でも、その誤解を晴らす術は全くありません。
事件は40年前にも遡るし、加害者には全く記憶がない。
実にたまらんやり切れなさです。
でもそれに飲み込まれてしまっては、今、そして今後の自分の暮らし、人生をもっともっと失うことになります。
これ以上自分の「被害」を増やさない為には、今、そして今後をいかに豊かに生きるか?を考え、行動することしかありません。
ただそれは正解であり、正論なのですが、私も人間です。
実にやり切れなくなるときがあります(__;)
これが「トラウマ被害者の立場」なのです。
これを読んで下さった皆様。ホントに有難うございます。